2024年2月21日

糖尿病について

糖尿病とは?

私たちは日々、食事をしています。
食事のなかの炭水化物は、腸でブドウ糖として吸収され、血液に溶かし込まれます。
その際、「インスリン」というホルモンが分泌され、その手助けのもとブドウ糖は細胞に取り込まれ、身体のエネルギー源となっていきます。

もしもインスリンの「働きが不十分」だったり、インスリンの処理が追いつかないほど「ブドウ糖が増えたりした場合」
血液中には体のエネルギー源にならない大量のブドウ糖が余ることになります。
この「血液中のブドウ糖の量(血糖値)が一定の割合を超えた状態」 を 「糖尿病」と言います。

糖尿病と言っても、いくつかのタイプがあるので一括りにはできないのですが、
糖尿病の代表的な自覚症状として
多尿(尿の回数が多い)
口渇、多飲
体重が減る
すぐに疲れる
などが挙げられます。

糖尿病の種類

1型糖尿病 インスリンを分泌する膵臓のβ細胞が壊れてしまったことを原因とする糖尿病です。子どもや若者に発症率が高く、突然発症して病状の進行も早い点が特徴的だと言えます。また、初期症状は風邪に極めて近く、その後、喉の渇き、多尿、急激に痩せる、といった症状がみられることが多いようです。
2型糖尿病 もともと遺伝的に糖尿病になりやすかった人が、肥満、暴飲暴食、運動不足、ストレスといった「生活習慣」をきっかけに発症する糖尿病です。糖尿病は「7大生活習慣病」の一つに数えられていますが、そこで言う糖尿病とはこの2型糖尿病を指しています。
妊娠糖尿病 妊娠糖尿病は「糖尿病」という名前は付いていますが、妊娠の影響による一種の糖代謝異常のことで、妊娠中に初めて発見もしくは発症した、「糖尿病には至っていないもの」を指しています。その病名の通り、妊婦の方に特有の病気で、妊娠中に胎盤がつくるホルモンにインスリンの働きを抑制する作用があり、それによって血糖値の上昇が起こります。
その他の糖尿病 「遺伝子の異常」、「糖尿病以外の病気」や「治療薬の長期使用」などが原因で、血糖値が上昇し糖尿病を発症することがあります。

糖尿病の治療

運動療法

run01.jpg運動療法は、食事療法・薬物療法とともに糖尿病治療の基本です。
運動は、血糖値を下げるだけでなく、肥満の解消動脈硬化の予防などにも効果があります。
しかし、患者様によっては、運動を制限したほうがよいケースもあるため、よく相談しましょう。
そして、無理のない範囲で、継続していくことが大切です。

食事療法

eat01.jpg食事療法は、すべての2型糖尿病患者さんに必要な基本的な治療法です。
食習慣を改善し、血糖値を良好にコントロールすることが目的で、糖尿病の疑いがあると診断されたときから開始します。
ただ単に摂取カロリーを制限すればよいというものではなく、必要な栄養素を過不足なく摂取することが大切です。
食品に含まれる栄養素やエネルギー量を知っておくことも大切です。
バランスのよい食事を楽しみながら、『正しい食習慣』を身につけましょう。

薬物療法

drug01.jpg食事療法と運動療法で血糖コントロールが不十分な場合、薬物療法を併用します。
薬物療法には、飲み薬・注射薬など、様々あります。 患者様の状態、血糖値の状況に合わせて処方されます。
薬によって、用量や服用の回数、注射するタイミングが決まっていますので、主治医や薬剤師の指示を守って、「正しい薬物療法」を進めていきましょう。

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