斜視・弱視の診察について

斜視・弱視の診察について当院での斜視弱視検査は視能訓練士が行っています。
検査には時間がかかりますので完全予約制とさせて頂いています。

斜視・弱視の診察予約は下記までお願い致します。
TEL:072-493-2020

視覚の発達について

視覚の発達について赤ちゃんは生まれてすぐから大人と同じようにはっきりと見えているわけではありません。
成長と共に2つの見る機能、【視力・両眼視】が発達していきます。
視覚の発達する時期【視覚感受性期】は限られています。生後3か月~6か月ぐらいまでに急激に発達し、8歳くらいまでに緩やかに発達していきます。
成長する過程で何らかの問題が生じ正常に発達できないと、見る機能に影響を及ぼす可能性があります。問題を残したままにして視覚感受性期を過ぎてしまうと、年齢が大きくなってから治療を始めても手遅れになってしまうことがあります。

弱視について

弱視について弱視とは、視力の発達が不十分で眼鏡などで矯正しても視力が出ない状態を言います。
発達の途中、強い遠視や乱視または斜視などの視力の発達を妨げるものがあると弱視になります。裸眼視力が0.1であっても眼鏡などで矯正して、1.0の視力がでれば弱視ではありません。

検査
視力検査 ランドルト環を使用し、どこまで見えるかを確認します
屈折検査 遠視・近視・乱視の度数を測定します
眼底検査 網膜や神経に病気がないか検査します
眼位・眼球運動検査 斜視の有無を検査します
両眼視機能検査 両眼を使って脳でものを一つに見る働きがどれくらい発達しているのかを検査します
治療

基本は遠視・乱視を矯正する眼鏡を常時かけることです。
眼鏡で矯正した状態で網膜にきちんとピントを合わせ、鮮明な像を脳の視覚中枢に送ることで視機能の発達を促していきます。
また、片方の目のみが特に視力が悪い場合には、良い方の眼をアイパッチと呼ばれる大きな絆創膏(ばんそうこう)のようなもので隠し、悪い方の眼の発達を促します。
弱視治療は病院だけではなく、ご家庭でもずっと行わなければ意味がありません。
1日や2日では治りませんので、根気強く行っていくことが肝心です。

斜視について

斜視について斜視とは、目はあるものを見るときは左右同じ方向に視線が向きます。しかし、斜視の場合には片方の目は視線が正しく目標とする方向に向いているのに対し、もう片方の目が内側や外側あるいは上や下に向いています。
斜視は主に片方の目に頼ることになりますので、斜視の目の視力が低下したり、物が二つに見えたり、遠近感が違ってくるようになります。

検査
視力検査 ランドルト環を使用し、どこまで見えるかを確認します
屈折検査 遠視・近視・乱視の度数を測定します
眼位検査 目の位置ずれを検査します
眼球運動・輻輳(ふくそう)検査 目を動かしている6本の筋肉が正常に働いているのかを検査します
両眼視機能検査 両眼を使って脳でものを一つに見る働きがどれくらい発達しているのかを検査します
治療

斜視の原因は年齢により様々です。
眼鏡をかけたり、手術で眼を動かす筋肉の長さや位置を調節します。
定期的な診察および斜視角度の測定により経過を診ますが、角度が大きいものに関しては、適切な時期に斜視手術が可能な専門の施設へご紹介させていただきます。

Menu