冬に悪化しやすい呼吸器の病気 ~気温差・乾燥への対策~
■ 寒い季節、呼吸器の病気が増える理由
冬になると、咳が長引く・息苦しい・痰が増えるなど、呼吸器の不調を訴える方が増えます。
その背景には、気温の急激な変化や空気の乾燥があります。
これらの環境は、ウイルス感染のリスクを高めたり、気道を刺激したりする要因となります。
■ 冬に悪化しやすい呼吸器の病気
以下のような病気は、特に冬場に症状が悪化しやすくなります。
- ・気管支喘息:冷たい空気や乾燥で発作が起きやすくなります
- ・COPD(慢性閉塞性肺疾患):風邪やインフルエンザが重症化の引き金に
- ・肺炎:免疫力の低下と感染の広がりやすさで、高齢者に注意が必要
- ・咳喘息:風邪が治っても咳だけが続くタイプ。空気の刺激で悪化しやすい
■ 気温差と乾燥への対策
日常生活でできる予防策をご紹介します。
● 室内を適切な湿度に保ちましょう
暖房をつけると、室内は想像以上に乾燥します。
湿度40~60%を目安に加湿器を使いましょう。
加湿が難しい場合は、濡れタオルを干したり、湯気の出るポットを利用するのも効果的です。
● 外出時はマスクを活用
マスクはウイルスや寒冷な空気から気道を守るバリアになります。
口元の湿度を保つことで、咳の発作や喉の乾燥を防ぐ効果もあります。
● 急激な温度変化を避ける
外出時や入浴時は衣類での温度調節を心がけましょう。
マフラーで口元を覆う、部屋を暖めてから入浴するなど、体への急な冷気の刺激を減らすことが重要です。
■ 症状が続くときは早めの受診を
咳や痰、息切れが数日続く場合や、風邪が長引いていると感じるときは、呼吸器の病気のサインかもしれません。
泉佐野おかざきクリニックでは、呼吸器内科の専門医による診察を行っています。
気になる症状があれば、我慢せずにご相談ください。
■ まとめ
寒さと乾燥が続く冬は、呼吸器の病気が悪化しやすい季節です。
日常のちょっとした工夫で、症状の予防や悪化を防ぐことができます。
ご自身やご家族の健康管理の参考にしていただければ幸いです。
