「肺炎」と「かぜ」の違い、ご存じですか?
■ はじめに
「咳が出る」「熱がある」「体がだるい」...
そんなとき、「かぜかな?」と思う方が多いですが、実は肺炎だったというケースも少なくありません。
特に高齢者や基礎疾患のある方は注意が必要です。
■ 肺炎とは?
肺炎は、細菌やウイルスなどが肺に感染し、炎症が起こる病気です。
軽症でも侮れず、重症化すると呼吸困難や命に関わることもあるため、早期発見・治療が重要です。
■ 「かぜ」との違い
風邪は主に鼻や喉など上気道の炎症によって起こる軽度の感染症で、多くは自然に回復します。
一方、肺炎は下気道(肺)に炎症が広がるため、症状も重く、長引く傾向があります。
■ 見分けるポイント
・高熱が続く(37.5℃以上)
・息苦しさや胸の痛みがある
・痰が濁っている、または血が混じる
・全身の倦怠感が強く、食欲がない
・咳が長引いて悪化している
■ 特に注意が必要な方
以下のような方は、肺炎が重症化しやすいため、少しの風邪症状でも早めの受診をおすすめします。
・65歳以上の高齢者
・糖尿病、心臓病、慢性呼吸器疾患などの持病がある方
・免疫力が低下している方
・喫煙歴がある方
■ 肺炎は予防も大切です
肺炎球菌ワクチンの接種は、重症化リスクのある方に特に有効です。
また、日頃の手洗い・うがいや、適切な栄養・睡眠も肺炎予防につながります。
■ 当院での対応
泉佐野おかざきクリニックでは、胸部レントゲンや血液検査による肺炎の診断を行っています。
「風邪かな?」と思っても症状が長引く場合や、呼吸に違和感がある場合は、お早めにご相談ください。
■ まとめ
肺炎とかぜは症状が似ていることもありますが、重症度や治療法が異なるため、見分けが大切です。
特に高齢者や持病のある方は、「念のため」の受診が命を守ることにつながります。
気になる症状があるときは、ぜひ早めに医療機関を受診しましょう。
